ワンコーラスまで曲が仕上がり、通しで聞いてみると「なんとなく、しっくりこないな…」とか「これはボツかな…」など、期待を超えてこないことが多々あります。
頭の中のアイデアの段階ではとても良い感じだったのに、音にしてみるとパッとしなかったり、期待外れの別物になっていたりすると、ちょっと気分が沈むものです。
そんな時、私は深追いをせず、あえて作業から離れて、思考と感情をリセットしてみます。
ベッドに横になって仮眠したり、古い雑誌を読み返して整理したり、外に出て買い物したりして、一旦楽曲制作の作業から離れて、曲のことを忘れ去ってみます。
その後、作業に戻って、再度通しで聞いてみると、異物感のある部分が見えたり、別のアプローチが浮かんでトライする意欲が湧くなど、制作を前に進めることができる場合もあります。
あとは、2~3日くらい置いて、急に答えが返ってくることもありました。
フッと出てきたメロディのアイデアを、先日保留にしていた曲のサビと入れ替えると、見事に曲全体が生き返ってしまったという、妙なるミラクルもありました。
これを、無意識というのでしょうか。自分が意図していないところでも曲のブラッシュアップを一生懸命図っている者がいるということなのでしょうか。
そう思わずにはいられない事象にも巡り合えるので、作曲という、人間の内面を用いた創作という作業は、とても深淵で興味深いと感じます。
これから先、AIが作曲した曲を人々が聞く機会も増えると思いますが、AIが曲を作れば作るほど、人間が作った曲の「独自性」が際立つのではないかと思っています。
AIが創作のツールとなるか商用のツールとなるかで、出音は変わってくると思いますが、ジャンル自体が細分化されるのかもしれませんね。
少なくとも、私は昭和~平成の時代に、偉大な作曲家(人間)が作った音楽に感化されて作曲を始めた人間ですので、もし、AIが作った曲で私が涙を流すことがあったら、その日は何かの記念日にして作曲をやめてしまうかもしれませんね。
そんな未来も、少し楽しみではあります。
…あれ、冒頭の作業の話から、あえてAIの話へ離れてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
