アナログレコードで、今日も耳の体操です。
今日の一枚は、映画「幻魔大戦」のメインテーマ曲『光の天使 Children Of The Light』です。
<光の天使 歌:ローズマリー・バトラー 1983 キャニオン・レコード>

この映画を見て、映画自体もメインテーマ曲も挿入曲も大好きになったのですが、すべてが当時の私には新鮮な体験だったのを憶えています。
このレコードを持っているということは、即、買いに走ったのでしょうね。
この楽曲、キース・エマーソンの作曲ですが、洋楽的な構成でVerse(Aメロ)とChorus(サビ)による組み立てになっています。
歌い始めのコードの刻みが「お~来たぁ~」の感があります。そのVerse部分が数回繰り返されて、なかなかサビにたどり着かない「もったいぶり」があるのですが、そこはVerseを少しずつ変化させていって、飽きさせないようにするあたり、あふれるサービス精神を感じることができます。
また、Verse内でプチ転調っぽい感じがあるのですが、ローズマリー・バトラーの攻める歌声が全く違和感なく歌い上げ、その辺の技量にアメリカ歌手の強さを感じます。
あとは、何といってもこのB面、キース・エマーソンのシンセサウンド炸裂の『地球を護る者』が鮮烈でした。聴いて映画のシーンが蘇るほどマッチしたフレーズには、シンセの無限の可能性を感じたほどでした。当時のシンセへの憧れを抱かせた1曲になります。
そういえば、このレコードのA面『光の天使』で、「おやっ」と思うことがあったのを思い出しました。
この映画「幻魔大戦」を、上映後のしばらく後にテレビ放映かビデオ再生かで観たのですが、エンドロールで流れた『光の天使』のボーカルがやたらデカく感じたのです。
その頃はすでに、このレコードの音が頭にあったのですが、明らかにボーカルだけの音量を上げたエンドロールの歌でした。
当時は何のことか分からずにいましたが、今思えば恐らく、劇中の出演キャラクターの台詞などで大きな声の音量に耳が慣れてしまったところでエンディングを流すと、ボーカルが小さく感じるので、劇中の台詞の音量に合わせて上げたのかなと想像します。単にテレビのスピーカーの特性だったのかもしれませんが、他の曲ではそんなことは無かったので、やはりボーカルだけの音量を上げたのだと思います。
この、ボーカルだけの音量を上げ下げするというバージョンの違いは、のちに私が楽曲をMIXする際のオケとボーカルのバランスを考える出発点となりました。
オケの音量が小さすぎると、ボーカルが浮足立って、明るい歌なのに切ないぐらい歌声が寂しく響いたり、時にみじめっぽく聴こえることが私にはあります。それが狙いならば別ですが。
ちょうど良いバランスというのも、答えが無いところですが、全体的にまとまるというか、1本の矢になってビシッと締まった感じの量を、私はちょうど良いと判定することにしています。
それと、今思い当たったのですが、この映画の主人公は「東 丈」(あずま じょう)といいます。
私「碧羽 穣」(あおば じょう)といいます。
あれ、もしかして「東 丈」に引っ張られたのかも…。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
