野菜は笑っている 《スタジオ飯》

スタジオで作業する日は、昼食か夕食のどちらか一食を、スタジオ飯として用意して食べます。

スタジオの休憩室には、炊飯器、IHコンロ、電気ポット、小型冷蔵庫を設置しているので、簡単な食事を作ることができます。

「なんだよ、メシの話かよ…」なんですが、この食事のメニューで、気分が全く変わって、曲作りにも影響してしまうという体験を踏まえて、書き残してみたいと思います。

スタジオ飯は、基本的に「一汁一菜」スタイルです。

かつて、飲酒肉食中心の暴飲暴食を本業としていた0.1t時代の私からは想像もつかない未来図ですが、ついに「一汁一菜」にたどり着きました。

お米を0.5合炊いて、IHコンロで野菜と豆腐の味噌+酒粕汁を作ります。

一菜は、カブやニンジンなどを“やさしいお酢”で漬け込んだものを皿に取り、ごま油をかけます。

これが、スタジオ飯のメニューですが、私は完璧なものにたどり着けたと自負しています。

まず、メニューを固定にすれば、献立を考えたり余計なことに気を回す時間が不要です。調理時間はせいぜい10分もかからないので、面倒もなく負担になりません。肉類の脂肪がないと、洗い物も簡単に済ませられます。

つまり、作曲作業に時間をかけ、集中できます。私のスタジオ飯として完璧です。

とはいえ、時折、変化を付けて食べたいものが出て来るので、汁物をカレーにしたり、ミニフライパンで麻婆豆腐や焼きそばをしたりもします。

ただ、インスタント系はダメでした。自分でも不思議なのですが、気分がダダ下がるのです。完全にネガティブに寄ってしまうので、インスタント系はスタジオ飯では食べないようにしています。

思ったのは、インスタント系がダメというより、野菜類が素晴らしいのではないかと思ってみました。例えば、同じ悲運な境遇に逢ったとして、インスタント系を食べてるときは落ち込むのに、野菜を食べているとジョークになるのです。

そもそも、野菜って、人間が食用に改良したものが多いらしいですが、それでも生きる意思を持っていたものなので、その心根を頂くのと同じなのではないかと。

野菜のイメージは、愚痴をまき散らしながら育つというよりニコニコ楽しく大きく育ちましたよ的な感じがするので、多分野菜は普段「笑っている」のだと思います。

曲を作っていて、ポジティブな気分でないと乗り切れないときもあります。他人から見れば無価値のようなことを、ひたすら推し進めるには、ゴミを笑い飛ばせるくらいの快活さが、時に自分を救う時があります。

「一汁一菜」というと、贅沢を戒める修行僧の食事のイメージでしたが、自分に与えてくれるものがしっかり整っている感じがします。

ゴージャスな食事も素敵ですが、人間が求めに行っている感が強いので、期待外れな贅沢に出会ってしまうのも、当然だったのかもしれません。

あとは、腹6~7分目にして、眠気に作業の邪魔をされないように、注意が必要です。間食のお菓子を欠かせない私には、6~7分目の食事が丁度いいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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