『音』が聴こえる時、空気中を伝う波の振動が耳に届くのですが、音が出す振動は物質を選ばす、水やガラス、鉄などでも伝っていきます。
水中を伝わる音のスピードは、空気の4倍以上だそうで、イルカやクジラなどは、人間が地上で音を聴くより早く音をキャッチしていることになります。
さらに、鉄になると、空気の16倍以上の速さになるそうです。といっても、その光景は、なかなか想像しづらいですが…。
といいますのは、『音』というものが、人間と音楽のためにあるかのような思い違いをしていた時期が過去の私にはあったので、地上で音楽を聴いている人間だけが偉そうな顔をすることが、どれだけちっぽけな枠の中で偉ぶっているのかを思い知ることが大事だと思うようになったところです。
その辺を踏まえた上で、音楽を作り、再生し、心に収めるという謙虚さが、次の曲を作る土台になるのでは…と考え直したところです。
音楽こそ至高という考えを例えるならば、配送業者のトラックが、公道を我が物顔で走り、違法駐車し、歩行者を押しのける危険運転を続けているようなもので、自分たちが公道である道路や施設を“借りて”商売をしているのだということを忘れて、基本ルールさえ守ることができていない状態と同じだと思います。
そのルールがしっかり腹に収まっていれば、自分が出す『適切な音量』は、自ずと決まってくると思います。
音量を出したいだけ上げて、ドガスカ鳴らし、聴きたくない人にまで伝わるのは単なる『迷惑行為』ですし、表現者としての尊厳を爆音がもみ消すことでしょう。
人間が作った音や音楽が至高!という考え方は、人間だけが思っている考え方だということを、改めて思い出さねばなりません。
音楽は、地球にとっては単なる『ノイズ』の位置づけかもしれません。
夏頃だったか、横浜で100キロ先までバスドラが響いた屋外ライブの騒動がありましたが、東京湾にいる魚たちは、ずっとこのライブの音を聴いていて、どう思ったのでしょうかね。
魚釣りに心を寄せる私としては、バスドラが鳴るたびに魚たちが驚いて方向転換し、軽めのストレスを受けていたのでは…との想像をしてしまいますが、きっと私の思い過ごしでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
