譜割りのとき 《歌詞》

作り上げたメロディに、歌詞をハメる「譜割り」ですが、私は、耳に馴染んだ言葉の響きのままで歌詞をハメるほうが、仕上がりが美しくなると思います。

曲を先に作って、後から歌詞をハメる場合、音符の並びに当てはめていくのですが、この時、普段の発音とは違う伸ばし方になってしまう場合は、曲のメロディを補正したほうがいい出来になると思います。

例えば、『♪ララーラ』というメロディに「憂鬱」という歌詞をハメる場合を、わかりやすく表にします。

区別メロディ歌詞(ひらがな)聴いた感じ
修正<前>♪ララーラゆうーつYou 津?
修正<後>♪ラーララゆーうつ憂鬱

これは、かなり極端な例ですが、修正前のメロディのまんまだと『♪ゆうーつ』になるところを、譜割りを変えて『♪ラーララ』にして『♪ゆーうつ』と直したほうが聴き心地が良くなると思います。

そんなの当たり前じゃん…なのですが、意外と、機械的に作業していると、気付かぬままになってしまう時があるので要注意です。

このほかの例として、『♪ラララ・ララー』(・は休符)のメロディに「待ちわびた」という歌詞をハメる場合です。

区別メロディ歌詞(ひらがな)聴いた感じ
修正<前>♪ラララ・ララーまちわ・びたー街はビター??
修正<後>♪ラララララーまちわびたー待ちわびた

この場合、休符をいじることになるので、作曲者と作詞者が異なる場合、作曲者への配慮が必要ですが、思いっきり配慮しすぎて、元のメロディのまま歌詞をハメると、聴き手は全く違った単語の受け止めになるので要注意です。

また、作曲者と作詞者が異なる場合でさらに、作詞者が「本当はこういう歌詞を振りたいのだけれども…」という時は、作曲者はバリバリに直してあげるくらいの余裕があるといいですね。だいたいの場合は修正できると思うので、何でもかんでも作曲者に配慮してメロディの音譜数ピッタリに合う歌詞を考えていただかなくとも良いのではと思っています。

シンガーソングライターであれば、歌いながら作っていくので、先述した注意点などは自ずとクリアーしていくのですが、コンピュータ上だけでメロディに歌詞を付ける場合は、歌詞が言語として成り立つよう注意が必要になってくると思います。

ただ、それこそが新しい時代の歌っぽい…とかに解釈が変わると、私は化石になるしかなくなるのですが、まぁそれも楽しみに待ってみましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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