楽曲をアレンジしていく上で、Pad系の存在は、私にとって重要で、ありがたいものです。
白玉でコードをなぞるPadは、主役にはなりませんが、だからこその存在意義があります。
料理でいうところの『ダシ』のようなもので、全ての具材を包み込みながら味付けの方向性を決めちゃうという、目立たないながらに、無くては困るヤツです。
私がPadでアレンジする場合、イントロ、Aメロ、サビなどのセクションごとに微妙に音色を変えた、別々のPadを使います。
サビではどちらかというときらびやかな感じでPadを入れ、音がスキマだけになった時にも華やかさが残るようなイメージにします。
逆にAメロなどでは、地味なPadを入れて、後々の盛り上がりに備えるようなイメージで音を選びます。
このPadですが、聴こえないくらいに薄く入れても、抜いたときとの違いがわかるので、とても興味深いです。
これは、Padを聴いているというより、音のスキマにPadが聴こえるという感じなのですが、画像でいう背景のグラデーションのようなもので、中心に描かれたメインキャラのイメージがかなり変わるということに似ているのでしょう。
使用するプラグインのシンセは、『Omnisphere2』や『HALion Sonic』、UADの『PolyMAX』『Opal Morphing』、など、異なるメーカーの音色を混ぜたり交互に鳴らしたりすることが多いです。
古めかしいアナログシンセっぽい音に、今どきの複雑なシンセの音を混ぜるということも、いい感じの音に聴こえるので、よくやってます。
プリセットはあまりいじりませんが、曲調によってADSRのエンベロープを変えたりして、段々と音が小さくなるよう減衰ぎみに変えるときもあります。
ピアノロール上の鳴らし方は、基本はコードどおりですが、気持ちよくオケに“埋もれる”ように、3本でなく2本だけにしてみたり、展開形を変えて音域を変えたりしています。
私の楽曲では、ほぼ全部の曲で鳴らしているPadですが、やはり、80~90年代の音楽の影響なのか、いにしえのシンセが出すPadの登場回数が増えてきます。
最近のシンセPadは、興味を惹くきらびやかな鳴り方をするのですが、私の楽曲だと、出演どころがあまりなくて、いつも楽屋待機の状態です。
コードを押さえたらそのコードの音が鳴る…という、素直な音を求めていくと、いにしえの音色にたどり着くようです。
これまた、私がアレンジする楽曲の特徴といったところになるのでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
